ホント病名とかどうでもいいんで

はじめて「心療内科」に行ったのは、3年くらい前だったような気がする。

調子はずっと悪かったが、その時はもう駆け込まずにはいられないような精神状態だった。

遠出していたが、付近の精神科・心療内科を検索し、そのまま飛び込んだ。

近場で人目を気にするよりも遠い場所で、という思いもあった。

 

たしか一軒目は断られたのかな?二軒目の心療内科で診察をしてもらえた。

そのときの先生の診断は、たしか「非定型うつ」だったような。

分かったような分からないような、でも「病気と認めてもらい薬をもらった」ということで、多少は落ち着いたような気もする。

そこには半年くらい通った。

正直、問題が解決したようには思わなかったが、ギリギリ仕事も外出も笑顔での人付き合いもできてたから、もういいやって思った。

 

さて、そもそも心療内科に駆け込むほどの症状とはいったい何だったんだろう。

 

やる気が出ない 活字を読む気になれない できれば人に会いたくない、話したくない

音楽を聞く気になれない 作り笑顔にならないために気持ちを無理やり上げる

毎朝おなかを壊し気味である

家事が出来ない(けど、頑張って洗濯だけはする)

お風呂も入れない(けど、頑張って朝にシャワーを浴びる)

寝たい、とにかく寝たい 運転中に我慢が出来ないほどの眠気に襲われる

家にいると動く気すらおきない ご飯を食べるのすら面倒

何かを「やらなければ」と思うと動悸がひどくなり震える

気分としては、悲しいとか不安とか怒りとか恐怖とか、ごちゃっとしていて説明が難しい。泣きそうな状態に似ているような気がする。

とにかく、気持ちも体も重い。

 

覚えているのはこんな感じだろうか。今とあんまり変わんないな・・・。

病院に行くことを考えたのは「運転中の眠気」と、ふとしたときに出てしまう「動悸と震え」が生活を送るうえで障害になり始めたから。

でも、ご近所の目が気になり、どうしても踏み出すことができなかった。

あの日、遠くにでかけたことで、タガが外れたのかな、と思う。

 

あれから約3年。

私は今、別の場所に住み、別の病院に通い、別の先生に、別の病名を付けられている。

適応障害」と「気分変調症」らしいけれど、この診断をもらったのも1年以上前。

今でもそれが続いているのか、何か変化があったのか、聞いたことも聞かされたこともない。

症状は良くなることもあるし、悪くなることもある。

運転中の眠気とおなかの調子だけはほぼ気にならない程度に改善された。原因は分からない。

 

本当のことをいうと、私は今でも自分が病気であることに半信半疑なのだ。

すごく面倒くさがりだから。人見知りだから。怖がりだから。甘えてるから。

元々の性格が酷くなっちゃっただけなんじゃないかな、とか。

頭では、性格が原因であろうとなかろうと、苦痛な症状が続くならそれが病気なんだろうとは考える。

でも、気持ちがついてこない。

不眠症でもない、ご飯も食べられないほどではない、眩暈もないし、動悸だって立ち上がれないようなものじゃない。

リストカットをするわけでもない、自殺願望も特にない。

 

気持ちの調子がずっと悪い。それが原因で体調も多少悪い。

私の中では、それが一番しっくりくるような気がしている。